インド・バラナシ・巡礼の町
「どうか薪を買ってください。薪、たくさん必要です。ここで亡くなる人たちを焼くために」
バラナシのガンジス河の畔には、インド中のヒンズー教徒がわらわらと押し寄せてくる。
彼らの多くは巡礼のため、そして一部は死を待つために。
前世と来世、汚れと清め、悟りと祈り。
ヒンズー教的世界観は、いまも日本の人びとの意識の底と断続的につながっている。
その底流に耳を澄ませば、このインドの小さな町は不思議と近くに感じられるかもしれない。
インド最大の巡礼地、バラナシの記録。
毎晩眠りにつくたびに、
私は死ぬ。
そして翌朝目をさますとき、
生まれ変わる。
ガンジー